住宅コラム

断熱性能を高めると健康と光熱費の削減に大きくつながる

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断熱性能を高めると屋内の快適性が高まり、部屋間の温度差が小さくなるので、ヒートショックを予防することになります。

また、冷暖房機器の使用を抑えられることで月々の光熱費も下がり家計も大助かりです。

健康面から見る断熱性能の必要性

まずは、健康面から断熱性能の必要性を見ていきましょう。

夏は熱中症予防に

夏の熱中症の発生場所は、意外にも住居が一番多いのはご存知でしょうか。

 

熱中症救急搬送者の発生場所

 

表で分かるように住居での発生が約4割を占めており、住まいの快適性がいかに健康に対して大切かがわかってきます。

 

冬は血圧とコレステロール値の低下に

冬の場合は、室内温度差の高低差が大きいと、急激な血圧の上昇や下降を引き起こし、ヒートショックによる事故へとつながってしまいます。

「ヒートショック」とは、ご存知の方も多いかも知れませんが簡単に説明しますと、

例えば、お風呂に入る際、

暖かい室内では血圧が安定していますが、寒い脱衣所で服を脱ぎ、温まっていない浴室内に入ると

欠陥が縮んで血圧が急上昇します。

しかし、ここで熱めの浴槽内に入ることで血管が広がり、血圧の低下につながります。

 

冬季の室温についてWHO(世界保健機関)は18℃以上(小児・高齢者はもっと暖かく)を推奨しています。

この基準に沿って断熱性能を上げたリフォーム現場から以下のような結果が報告されています。

断熱改修工事前のお家と改修後のリフォームの物件で過ごされた方2名の血圧の数値を比較したグラフです。

 

高血圧の比較と糖尿病の比較

 

室温が低いほど血圧が高くなり、その影響は高齢になるほど大きくなります。

温かい家に住む人と記載してある断熱改修後は、血圧が改善されていることが表から見て取れますね。

室温18℃未満と18℃以上で比較すると健康診断の結果に大きな差が見られます。

 

これに伴ってコレステロール値も改善されるという結果が出ています。

冬場は暖かい家に住むことがいかに健康につながるかが見て取れます。

 

 

加えて足元が暖かい住宅では病気が少なくなるという結果もあるんです。

 

こちらのグラフも断熱改修前の寒い家に住む人と改修後の温かい家に住む人で差が出ているのがよくわかります。

日本で一番糖尿病患者が多いと言われている徳島県では、お家の中の温度差をなくすことと

普段の運動量を増やすことで、ワースト一位から抜け出さられるかも知れません。

 

 

光熱費から見る断熱性能の必要性

次に光熱費のお話です。

過去の省エネ基準に沿って年間の冷暖房費の比較をした場合のグラフを見てください。

家の断熱性の違いによって年間の冷暖房費が3倍近くのも差が出てきます。

 

 

断熱基準と年間冷暖房費の比較

 

断熱性を高めて健康と光熱費の削減を

暑い、寒いのない快適で健康的、かつ住み始めてからお金のかからない家づくりやリフォームを行いましょう。

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