住宅コラム

新築を建てる前に抑えておきたい注意点

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家を建てる場合、住宅メーカーの選択から間取り決めなど幅広い知識が必要になります。たくさん覚えなければならない知識の選択で迷ったら、吹き抜け・スキップフロア・住宅ローン・メーカー選び・長期優良住宅・省エネの、6つのポイントをチェックしてみてください。
今回は、家を長く持たせて住みよい家にするための工夫をご紹介します。

新築を建てる前に確認しておきたい6つのこと

多くの人にとって、家を建てることは一生に一度の大切なイベントです。家は高額な買い物となるため、何度も建て直しはできません。だからこそ、最初の段階で失敗しない6つのコツを確認しておきましょう。

1. オシャレな雰囲気になる吹き抜けは本当に必要か

オシャレなモデルハウスでよく見かけるのが、吹き抜けです。吹き抜けは明るく開放的な雰囲気があるため、新築住宅でも人気があります。
一方で、吹き抜けは天井が高く、冷房や暖房効率が悪いといった特徴があります。住んでみると思ったより光熱費が高く、暑さや寒さを我慢して過ごす方も少なくありません。

また、家族のぬくもりを感じられる家にできる半面、寝室や子ども部屋にリビングの音が響きやすいというデメリットもあります。ほかにも高い位置の窓掃除や、電球の交換の利便性も考えなければいけません。

2. 狭小住宅にスキップフロアを取り入れるべきか

狭小住宅しか建てられない場合は、よくスキップフロアが用いられています。スキップフロアは部屋ごとを階段でつなぎ、家全体をワンフロアとして使う方法です。部屋ごとにドアや廊下などを極力設けず、家全体が吹き抜けになっています。スキップフロアは冷暖房効率が悪くなりやすく階段が多いため、小さな子どもや高齢者にとっては危険です。
また、建築コストもかかるうえ、建築家や設計士の腕次第で使いにくい家になるケースもあります。

3. 35年ローンを返せる将来を見据えた家づくりか

新築住宅の多くは、30~35年ローンを組んでいます。メーカーが提示する「家賃並みのローン返済額」だけを鵜呑みにすると、失敗する可能性があるでしょう。月々の支払額が少なくても、ボーナス払いを設けているのであれば注意が必要です。長い暮らしのなかで生活スタイルは変わっていき、不意の出費が出たときにボーナス払いがあると返済の対応ができません。
毎月のローン返済額は、今住んでいる賃貸住宅より安い額が目安です。またボーナス払いは含めず、月々の返済額だけで考えましょう。

4. イメージだけで住宅メーカーを選んでいないか

家を建てる前に、もう一度選んだ住宅メーカーでいいのか考えましょう。モデルハウスでたまたま見たメーカーで家を建てる方は少なくありません。モデルハウスは豪華なつくりで、そのまま一般住宅に採用すると高額になってしまいます。また営業マンだけで決めたり、値引き額だけでメーカーを決めたりしてしまうのも避けなければいけません。

選ぶポイントは、一式見積もりではない「長期保証」は有償メンテナンスが条件ではないことです。住宅メーカーを選んだ根拠がいえるか考えましょう。

5. 30年以上住める湿気対策がされているか

日本の家が30年しかもたないといわるのは、戦後多くの家が必要となり、にわか大工さんが家を建てることが多かったからです。現在の住宅は100年もたせることも可能で、住宅メーカー選びを間違わなければ長く家を保てます。

30年以上もつ家にするには、湿気対策が重要です。日本は雨や湿気が多い気候で、木造住宅が主流のため、基礎から断熱・小屋根裏まで風通しをよくし、湿気対策をしなければなりません。
構造が湿気にさらされると木が腐ってしまい、30年もたなくなるので注意しましょう。

6. 高断熱や太陽光発電などで省エネルギー住宅になっているか

これからの時代は、地球に優しい住宅をつくらなければなりません。地球に優しい家とは、省エネルギーで、石油だけに依存しない家のことです。結果的に家計や人にも優しい家となるため、これから家を建てる方は省エネルギー住宅を目指していきましょう。たとえば太陽光発電と蓄電池を組み合わせて、家庭でエネルギーをつくる家にする対策です。
ほかにも高断熱対策として効果の高い断熱材の採用や、トリプルガラスなどを設置するのもおすすめです。

省エネルギー住宅のポイントは、光熱費の削減だけでなく、ヒートショックの予防や、結露を防ぎカビやダニの予防にも役立ちます。

まとめ

家を建てる場合は、誰もが失敗したくないと考えています。しかし、知識が足りないために後悔する部分が1つや2つ出てくるケースは少なくありません。
家は2~3回建てないと満足できないといわれるのは、施工主の知識がないまま家を建ててしまうためです。

紹介した6つのポイントをチェックしながら家を建てれば、失敗を減らすことができるでしょう。

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